霧匂う(NO.59)

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        山をぶち抜いたトンネルのおかげで通行禁止となった

     誰も来ない旧道をひたすら歩く

     目的の滝は水が細り 撮るにはいささか寂しかったが

     帰り道の傍らには 素敵な枝ぶりの紅葉樹

     今日はこの樹を撮らせてもらえただけで充分満足だよ








     
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一隅を照らす (作品NO.58)

一隅を照らす(1)




      
      秋色を求めて山裾のブナ林を訪ねたが

    そこにあるのは期待を裏切るような
 
    さながら新緑を思わせる 淡くたおやかな色合いの木々だった

    がしかし ふと足元を見れば 

    幼木を照らす一筋の光は たしかに秋の色をしていた




 
    


朝化粧 (作品NO.57)

朝化粧



    朝の冷気に包まれながら日の出を待つ

   穏やかな秋の陽光が山肌を照らすと

   そこに広がるのは まるで春と錯覚させるような

   優しい色合いだった







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天空の饗宴 (作品NO.56)

天空の饗宴

    

   厚い雲の隙間から差し込む 幾筋もの光束は

   大地に光と熱とをもたらす 太陽の慈愛か

   それとも 

   地上より遥かな天空の高みに上りゆく
        きざはし
   魂のための階なのか




   

   

豊(とよ)の秋 (作品NO.55)

豊の秋ブログ用



    山峡の棚田も実りの秋を迎えた

   たとえ一枚一枚の田は狭くとも 否 だからこそ

   かけられた労苦の大きさを想う

   倒れた稲穂は 

   昨夜のうちに山から吹き降ろした風の悪戯か

   どうか これ以上の悪戯が過ぎませんように


   

   
プロフィール

一本の葦(略称 葦)         愛知県在住・男性

Author:一本の葦(略称 葦)         愛知県在住・男性
ご来訪ありがとうございます。
3年間まったく放置していました
が、何を思い立ったか、再開する
ことにしました。(2021年5月)
終活の気配 …

数年前に作成した写真集の掲載順に
アップしていきますが、更新間隔は
気まぐれになると思います。
また、実際の季節とはズレが生じま
すのでご了承ください。

なお、当ブログの画像・文章の
著作権はすべて私「一本の葦」
に帰属します。あなたの心の中
に刻んでいただく以外の複製・
転載などはどうかご遠慮ください。

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