雨ニモ負ケズ風ニモ負ケズ (作品NO.29)


雨ニモ負ケズ風ニモ負ケズ

  雨ニモ負ケズ風ニモ負ケズ    新潟県津南町



 


                     霧の中で寄り添うブナを見た

                     二つの種から芽生え 育ち

                     やがて 根は一つになった



        
                     日照りや風雪の中で

                     いくつかのドラマを全身全霊で演じながら

                     今日まで来た




                     互いに痛みを分け合いつ

                     互いに喜びを育みつ

                     互いに励まし合いながら



                
                     あぁ


                     お前たち
  
                     私のいなくなった後も

                     この大地に逞しく生きて 生きて

                     次に来る者を励ましておくれ



                     ブナたちよ








                           

 
        
スポンサーサイト

双樹の夏 (作品NO.26)


双樹の夏

       双樹の夏    新潟県十日町市・大厳寺高原







                         早朝からの激しい雨がようやく収まり


                         雫の滴る森を歩けば


                         艶めいたブナの若木が


                         寄り添って天をめざす


                         雨に洗われた清冽な空気の中で


                         しばらくの間 私もこの双樹に寄り添っていよう













躍動 (作品NO.22)


躍動(小)

             躍動      長野県飯山市関田峠




      根開けの森に木漏れ日さして

      ふと足を止めれば

      仲良く並んだ三人兄弟

      いや 少し向こうの一本を加えれば四人兄弟かな


      残雪を覆う芽鱗と 

      若木の根元にポッカリと開いた穴が

      この森の物語 「初夏の章」







     

      

初夏の旋律 (作品NO.21)


初夏の旋律(小)

           初夏の旋律      青森県八甲田



      芽吹きのぶな林の美しさを

      なんとか言葉にしようとは思うのだが

      浮かぶ言葉はみな空虚な響きでしかない

      春のぶな林はまるで「浅き夢見し」の世界だ

      あぁ・・ という感嘆の吐息だけが

      この美しさを表わすのにもっともふさわしい




     

           

           

霧染まる (作品NO.20)


霧染まる(小)

      霧 染まる    青森県八甲田




  芽吹きの森は霧に包まれ

  残雪の径はその奥へ


  どこまでも歩いて行きたい誘惑と

  ここに佇んだまま そっと眺めていたい誘惑と


  それはそれは幸せな心の葛藤










五月の森にて



ブナ林7





     森の奥に堂々とそびえ立つ

     ひときわ巨大な根上がりのブナ


     他を圧するその体躯と 

     地上すぐに何本もの幹に分かたれたその姿に

     過ごしてきたであろう おそらくは数百年の時間と

     厳しい風雪を耐え忍ぶ 不屈の闘志を想う



     光を求めて空に向かう枝先に

     今や青々と繁る若葉が

     みなぎる生命力のほとばしりだ














           

これまでとこれから



ブナ林5





    雨のブナ林を歩いたことがありますか


    濡れた木肌は それはもう


    とってもなめらかで つやつやと輝いています


    傘をさすのも忘れて 思わず惚れ惚れと見とれてしまいます


    あなたのこれまでと これからの物語を想像しながら













             

命の営み



ブナ林3






           それは確かに真冬の純白に比べれば


           いかにも薄汚れた雪には違いない


           けれどもそれは ブナたちの旺盛な生命力の証


           芽吹きとともに脱ぎ捨てられた芽鱗のせいなのだから












ここに居るという幸せ



ブナ林1





            初夏のブナ林は生命力に満ち溢れている

            芽吹いたばかりの若葉は

            それはもう実に爽やかな淡い緑で

            これからモリモリと繁ってゆくに違いない

            幹周りの雪はいち早く溶けて

            まさに生のエネルギーのほとばしりを思わせる

            この場所に立っているという幸せ

            さっきから自分でも可笑しいほど 頬が緩んでいるのだよ
 





            

                       


生きる



春14





                         傾いた若木の


                         今日までと


                         これからを想う







                      


                      
プロフィール

一本の葦(略称 葦)         愛知県在住・男性

Author:一本の葦(略称 葦)         愛知県在住・男性
                                       ご来訪ありがとうございます。
自然美に魅せられ風景写真を
撮ってきましたが、写真集の
作成を機に写真撮影はいったん
休止することにしました。

今後は写真集の作品をこの場を
借りて随時ご紹介させていただ
く所存です。
写真集掲載順に写真・記事を
更新していきますので、実際の
季節とはズレが生じます。
ご了承ください。
また、画像が少し見づらくなって
いますが、どうかご容赦ください。


なお、当ブログの画像・文章の
著作権はすべて私「一本の葦」
に帰属します。あなたの心の中
に刻んでいただく以外の複製・
転載などはどうかご遠慮ください。

リンクはご自由にどうぞ。

最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
メール
管理人にメールが届きます。
検索フォーム
リンク
QRコード
QR